オンチェーンレンディングプロトコルのモルフォ(Morpho)は9日、パラダイム(Paradigm)、a16zクリプト(a16z crypto)、リビットキャピタル(Ribbit Capital)が共同主導する1億7500万ドル(約280億円)の資金調達を完了したと発表した。モルフォの公式ブログも「過去最大級のDeFiラウンドのひとつ」と位置づけている。
戦略的参加者としてはアポロ・グローバル(Apollo Global)、ヴァンエック(VanEck)、サークル・ベンチャーズ(Circle Ventures)、レジャー・キャセイ(Ledger Cathay)が加わったほか、バリアント(Variant)、ウィンターミュート・ベンチャーズ(Wintermute Ventures)、IOSGベンチャーズ(IOSG Ventures)、ハッシュキー・キャピタル(HashKey Capital)、SBIグループ、フランス公投資銀行(Bpifrance)など10社以上が参加した。
モルフォは2021年にポール・フランボ(Paul Frambot)、メルラン・エガリテ氏ら4人の学生により設立されたDeFiプロトコルで、ユーザーが独自のリスクパラメーターを設定してオンチェーン上の貸借市場を構築できる仕組みを提供する。
現在の預入総額は110億ドルを超えており、コインベース、バイナンス、クラーケン、アンカレッジ・デジタル(Anchorage Digital)といった大手機関が利用している。コインベースのモルフォ連携ローンサービスは2026年4月時点で21億7000万ドル超のUSDCを融資実行しており、英国でも展開されている。
パラダイムのゼネラルパートナー、フランキー氏は「今後数年で、あらゆる銀行・資産運用会社・年金基金がオンチェーンクレジット市場へのエクスポージャーを求めるようになる」と述べた。
今回調達した資金は、機関向けの統合強化やオンボーディング改善、商業展開の加速に充てられる方針で、モルフォが掲げる「世界のオープン・クレジットネットワーク」構築に向けた基盤整備を進める。なお、リビットキャピタルにとっては2024年の5000万ドル戦略ラウンドに続く同プロトコルへの2度目の大型出資となる。


