暗号資産(仮想通貨)ウォレット大手のメタマスク(MetaMask)は6月30日、ウォレット内の新機能「マネーアカウント(Money Account)」を立ち上げた。メタマスクの独自ステーブルコインであるmUSDを預け入れることで、最大年利4%(変動金利)の利回りを得ることができる。
マネーアカウントに資金を追加すると米ドル連動型ステーブルコイン「mUSD」に変換され、取引に使っていない分の残高が利回りを得られる仕組みだ。資金のロックアップ(拘束)や口座開設手数料、最低残高制限などはない。
利回りは、DeFi(分散型金融)の運用プールを通して生成。当初はMorphoを利用し、将来的にはAaveへの拡大も計画されている。
マネーアカウントは、オールインワンの金融口座として設計されており、Monadのブロックチェーンを基盤として構築されている。メタマスク開発企業コンセンシスのジョー・ルビンCEOは次のようにコメントした。
この点、マネーアカウントの口座残高はマスターカード対応の「MetaMask Card」とも連携しており、利回りが発生している口座の資金を決済に利用できる。また、スワップ、無期限先物取引、予測市場といった取引を行うことも可能だ。
Monad Foundationのキオン・ホン共同創設者も次のように述べた。
マネーアカウントでは、対応するブロックチェーン上のUSDC、USDT、DAI、aUSDC、aUSDT、aDAIといったステーブルコインを、交換手数料なし、1対1の比率でmUSDに交換できるようになる。
mUSDは2025年9月にローンチされ、現在の時価総額は約3,070万ドル(約50億円)だ。Bridgeによって発行され、規制された管理下で保有される短期米国債によって裏付けられている。
ステーブルコインの残高を収益を生む資産にする製品開発は、他にも行われている。最近の事例では、米金融大手ステートストリートの資産運用部門とギャラクシーが5月、投資家がステーブルコインを利回り付きのトークン化ファンドへ「スイープ(資金移動)」できる製品を立ち上げた。
この適格投資家を対象とした「ステート・ストリート・ギャラクシー・オンチェーン・リクイディティ・スイープ・ファンド(SWEEP)」はソラナ(SOL)のチェーン上でローンチされ、将来的にはステラ(XLM)やイーサリアム(ETH)など、他のブロックチェーンでの展開も計画されている。