イーサリアム( ETH )財団は4月24日、1万ETHを平均単価2,387ドルでトム・リー氏率いるビットマイン社に相対取引で売却したと発表した。調達額は約2,387万ドルで、プロトコル研究開発、エコシステム開発、コミュニティ助成プログラムなどの中核的な運営活動に充当するとしている。
今回の売却は財団の継続的な資産管理活動の一環であり、先月に約1,100万ドル相当のETHをステーブルコインに転換して研究・開発資金を確保した取引に続くものだ。相対取引(OTC)という形式を選んだことで、市場への直接的な売り圧力を抑制しながら必要資金を調達した。
購入者のビットマインは、ETH財務戦略を掲げる上場企業だ。4月20日の発表では先週だけで約10万1,627ETHを追加取得し、累計保有量が497万6,485ETHに達したと明らかにしていた。
同社は世界最大のETH保有上場企業の地位を維持しながら、7割以上の保有ETHをステーキングで運用し利回りを得ている。
イーサリアム( ETH )財団によるETH売却は過去にも市場の警戒を招いてきた経緯があるが、今回はビットマインが相対取引で直接受け取ったことで、市場への影響が限定的となった。
イーサリアム財団は今回の取引を「継続的な資産管理活動の一環」と位置づけており、単発の大規模売却ではなく計画的な資金調達であることを強調した。
今後の注視点は2点だ。イーサリアム財団が今後も段階的なETH売却を続けるかどうかという資産管理方針の透明性と、ビットマインが目標とするETH総供給量5%取得(現在4.12%以上)に向けた残り約1%の調達をどのペースで進めるかだ。