暗号資産(仮想通貨)イーサリアム(ETH)共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は10日、自身が2023年に作成したロードマップ図を更新し、以前には記載されていなかった完全に新たな要素を解説している。
ヴィタリック氏は、新要素の追加は開発における優先順位の変化を反映するものだと続け、イーサリアムの現在の目標を次のように表現した。
ヴィタリック氏は特に重要な新要素として、以下のものを挙げている。
イーサリアム財団は昨年9月、チェーン上で包括的なプライバシーを構築するためのロードマップを公開した。書き込み、読み取り、証明をプライベートで行えるようにすることに特に重点を置いているところだ。
また、量子耐性については署名を耐量子化すると、そのサイズが大きくなるという課題がある。イーサリアムは、ハッシュベースの耐量子署名方式を導入し、それを集約して処理できるようにして効率を上げることを目標に追加した。
耐量子署名やプライバシー用STARK証明などを、まとめて効率よく検証できるようにするための仕組み「zkzkフレーム」も対策に含まれる。
次に、形式検証とはプログラムが意図した通りに動くことを機械的に証明する手法だが、これを効率的に行うために、まずプログラム仕様を簡素化することが必要だとしている。ヴィタリック氏は、現代のAI(人工知能)技術がこの作業を推進するとの見方を示した。
ブロブおよびガスの先物取引はユーザーが将来の取引手数料をヘッジし、コストを予測しやすくする狙いだ。
ネイティブ・ロールアップは、ロールアップ機能(メインネットの処理を外部のネットワークで肩代わりさせ、取引の高速化とガス代削減を実現する手法)を、L1チェーンに統合することを指している。
また、「EVMの未来」については、ヴィタリック氏は以前、イーサリアム上のすべてのアプリケーションを実行するソフトウェア実行環境「EVM(イーサリアム仮想マシン)」から、将来的に移行するアイデアを説明していた。