仮想通貨調査会社K33の調査部門責任者ヴェトル・ルンデ氏は新レポートで、ビットコインの流通供給量の50%超が、現在価格を上回るコストで最後に移動した状態、すなわち含み損圏にあると明らかにした。The Blockが報じた。含み損BTCは1,000万BTC超に達し、1ヶ月前の30%から急拡大した。
この水準は、約8.2万ドルの高値から6万ドル割れへとBTCが28%下落する中で到達したという。ルンデ氏は「古いコインの大部分は、消失または永久保有を意図した所有者によって動かされないため、含み損供給量には自然な上限が存在する。過去すべての弱気相場における上限はおよそ50〜56%だった」と述べた。
レポートによると、2011年・2018年・2022年の弱気相場ではいずれも、BTCは供給量50%超が含み損となってから1ヶ月以内に底打ちした。
ただし各ケースで、50%超到達時点の価格からさらに15〜26%の最終下落局面を挟んでから底値を形成したと同氏は指摘した。
今回の下落はBTC価格を200週移動平均線まで押し下げた。ルンデ氏によれば、この水準はすべての過去の弱気相場底値でタッチされており、今サイクルも例外ではなかった。BTCは200週MAを一時下回り、過去4年間のBTCUSD平均価格に対して最大4.29%の下落幅を記録した。
同期間のその他の指標も悲観水準に達した。上場商品(ETP)からの純流出は5月7日〜6月8日の平均で1日当たり4,108BTCに達し、過去最大規模となった。
一方、グレースケールの調査部門責任者ザック・パンドル氏は9日公表のレポートで、BTCのオンチェーン評価指標が過去サイクルの底値と比較して「それほど安くはない水準」にとどまると指摘した。
ただし今回の上昇局面が過去の強気相場に比べて相対的に浅かったこと、現物ETFの普及と機関投資家の採用拡大により市場構造が改善している点を踏まえ、今サイクルの弱気相場は過去より浅い可能性があると述べた。
ルンデ氏も同様の見方を示し、「今回の下落は過去サイクルより短く浅い」と述べた上で、6万ドル水準をサイクル安値またはそれに近い水準との見解を維持した。
同氏はK33の基本シナリオである『6万ドルがサイクル安値』の根拠として、含み損供給量が50%超に達してから1年後のリターンが過去3回で69〜359%に達したという実績を挙げた。


