米経済メディアのCNBCは14日、スペースX(SpaceX)が早ければ来週中(5月中)にもIPO目論見書(S-1)を公開する可能性があると、複数の関係者の話として報道した。4月に米証券取引委員会(SEC)へ機密申請を済ませており、6月8日のロードショー開始に向けた準備が本格化している。
今回の目論見書提出で一つ注目点としては、スペースXのビットコイン( BTC )保有残高の初公式開示。アーカム・インテリジェンス(Arkham Intelligence)のオンチェーンデータによると、同社はコインベース・プライムのカストディで8,285BTCを保有しており、現在の評価額は約6億7,000万ドル(約1,060億円)にのぼる。
スペースXは2021年からビットコインを保有しているが、非上場企業として開示義務がなく、これまで公式な財務情報として明らかにされてこなかった。IPO後は2025年末に施行された米国財務会計基準審議会(FASB)の公正価値会計ルールにより、四半期ごとにBTCの時価評価が損益に反映されることになる。
IPO全体の規模も前例のない水準だ。2月にイーロン・マスクのAI企業xAIと合併したスペースXの企業価値は1.25兆ドルとされ、調達額は700億〜750億ドルを目指すとブルームバーグが報じている。
これはサウジアラムコ(Saudi Aramco)が2019年に記録した約256億ドルを大きく上回り、史上最大のIPOとなる見込みだ。CNBCによれば、スペースXのアドバイザーは英国・日本・カナダなど米国外のリテール投資家向けの配分チャンネルも検討している。


