オンチェーンデータ分析企業Glassnode(グラスノード)は6日、最新の暗号資産(仮想通貨)週間レポートを公開した。
ビットコイン( BTC )の現物需要とETF(上場投資信託)への資金流入は回復しており、強気派が主導権を握っていることを示唆すると指摘。一方で、市場は売却が再び増加し始める可能性のある重要な天井に近づいていると分析した。
ビットコインは市場全体の平均取得価格を表す真の市場平均(TMM)7万8,200ドル、および短期保有者の取得価格である7万9,100ドルを上回って推移しているところだ。グラスノードは、こうした水準を維持できれば、次の重要な抵抗線は8万5,200ドルとなるだろうと予想している。
85,200ドルは、休眠状態ではない全BTC供給量の取得価格であるアクティブ実現価格を示すものだ。
オンチェーン上の純実現損益(利益と損失の差を時価総額で調整)の30日移動平均がプラスに転じ、現在は時価総額比0.003%となっている。
グラスノードは、純実現損益が利益に転じた現在、重要な問題は、買い側の流動性が長期保有者による売却に抗して勢いを維持できるかどうかだと述べた。
保有期間が1年以上のビットコイン投資家による実現利益の14日移動平均線は、最近の上昇局面を受けて1日あたり約1億8,000万ドルに上昇。この層は、最近の弱気相場を乗り切ったため利益確定へのインセンティブが高まっている。
価格上昇が続けば売却インセンティブがさらに高まる可能性があるが、グラスノードは実現利益の移動平均線はサイクルのピーク時に記録した1日あたり10億ドル超には届いておらず、過熱した水準には至っていないと指摘する。
このことは、現段階では長期保有者の売却が抑制されていることを示唆していると続けた。市場が7万8,200ドルのラインを維持しながら、このゆるやかな供給(売却)増加を吸収できるかどうかが鍵になると述べる。
米国のビットコイン現物ETFへの30日移動平均の純資金流入は、長期間にわたる流出の後プラスに転じた。流入の加速は、ビットコインが約8万ドルまで回復した動きと一致しており、機関投資家の信頼が再び高まっていることを示唆している。
グラスノードは、この傾向が続けばETF需要は構造的な追い風となり、さらなる上昇を支える可能性があるとの見解を示した。
一方で、永久先物のファンディングレートは依然として大部分がマイナスとなっていると指摘。これはショートポジションが依然として支配的であることを表している。トレーダーは最近の上昇局面にもかかわらず、下落方向に賭けるポジションを維持するためにコストを支払っている状態だ。
グラスノードは、こうした状況は過去、懐疑的な局面でしばしば発生したものだと述べた。つまり、相場上昇時にも積極的なロングが積み上がるのではなく、戻り売りが優勢になる局面だ。
マイナスファンディングが価格上昇と並行して継続していることは、市場に不安がありつつも相場が上昇していることを示唆するものだと分析。この先、ショートポジションの損切りが増えるような状況が継続すれば、さらなる上昇の可能性につながると予想している。


