SBIホールディングスは2026年5月1日、暗号資産取引所「bitbank」を運営するビットバンク株式会社に対して資本業務提携に向けた協議を正式に開始したと発表した。本取引ではビットバンクをSBIの連結子会社化することを目指しており、デュー・ディリジェンスや社内手続きを経たうえで株式を取得する方針だ。
取得時期や手法の詳細については今後協議される。
SBIグループは2026年4月にSBI VCトレードがビットポイントジャパンを吸収合併したばかりであり、今回の動きはその翌月に相次いで公表された形だ。
暗号資産が金融商品取引法の枠組みに組み込まれる議論が進む中、SBIは規制強化を見据えた先手を打ったとも読める。ビットバンクを加えることで同グループは複数の主要取引所を束ねる国内最大規模の暗号資産プラットフォームグループとなり、業界内における存在感はさらに増すことになる。
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ビットバンクはかつて東京証券取引所への上場を2025年半ばを目処に目指し、準備を進めていたことを記者向けのオンラインウェビナーで明かし、ブルームバーグなどが報じた。2021年にはミクシィと資本業務提携を締結して約70億円を調達し、持分26.2%を持つ有力株主を迎えるなど、独立路線での成長基盤を着々と築いてきた経緯がある。IPO(新規株式上場)の行方が注目される中でのSBIグループからの資本提携打診であり、今後の株式取得交渉の詳細とともに、独立上場路線との関係についても市場の関心が集まりそうだ。
プレスリリースでも言及された通り、ビットバンクは創業以来、ハッキング被害ゼロという業界でも際立ったセキュリティ実績を誇り、「オープンでフェアな社会の実現」をビジョンに掲げてきた。
その堅牢な運営基盤と高い信頼性が、SBIグループにとっての魅力となったとみられる。国内暗号資産交換業者の中でも一定のブランド力を持つbitbankが大手金融グループの傘下に入ることで、サービス拡充や資金力の強化が期待される。
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