暗号資産(仮想通貨)ソラナ( SOL )のブロックチェーンを基盤とする分散型取引所(DEX)「stabble」は7日、全てのユーザーに対し、一時的に流動性を引き出すようにXで呼びかけた。
まだ詳しくは状況を説明していないが、北朝鮮IT労働者とされる人物がstabbleに関与していた模様。なお、8日0時55分時点では、不正流出が確認されたわけではないと強調している。
stabbleが今回の内容を最初にXに投稿したのが日本時間7日の22時34分。この時は用心のために流動性を一時的に引き出すようにだけ呼びかけている。
そして、次の投稿は7日の22時55分。この時も流動性の引き出しを呼びかけたが、オンチェーンアナリストとして著名なZachXBT氏の投稿を引用した。
ZachXBT氏はこの投稿で、Elementalというソラナの仮想通貨プロジェクトが数年間に渡って、「Keisuke Watanabe」と名乗る北朝鮮IT労働者を雇用したと指摘している。
その後、この投稿のスレッド内でXのユーザーが、stabbleもKeisuke Watanabeを雇用していたことがあるのかと質問。この質問に対し、1年前に雇用されていたと思われるとstabbleが回答した。
さらに、8日の1時には複数の大手監査企業と協業していると説明。監査が終われば、完全に安全なプロトコルとして稼働を再開すると述べている。
stabbleはXで、Keisuke Watanabeが1年前に雇用されていたと思われると述べた際、新しいチームが4週間前にプロジェクトを引き継いだとも説明している。その後は戦略とパートナー、経営陣を新たにして収益が3〜4倍になるなど、運営がうまくいっていたと述べた。
stabbleに運用のためにロックされた仮想通貨の総価値「TVL(Total Value Locked)」は本記事執筆時点で、175万ドル(約2.8億)。今回の呼びかけが影響したと見られ、前日比で14%超減少した。ソラナブロックチェーンの中でTVLの金額は93位である。
また、独自トークンSTBの価格は0.0015ドルで、時価総額は5,532位。価格は前日比28%超下落している。
なお、北朝鮮が関係者の身分を偽るなどして仮想通貨の不正流出に関与していると指摘される事例は今でも多い。最近では、ソラナ基盤の分散型取引プラットフォームのドリフトプロトコルで起きたハッキングに北朝鮮系ハッカーが関与している可能性が浮上していた。