国内上場のゲーム会社enishは9日、保有する8.063BTCのビットコインを全量売却したと発表した。売却額は約7,927万円で、2026年3月末時点の評価額約8,549万円との差額にあたる約622万円の売却損を計上する。
enishは2025年4月、財務戦略の一環として合計8.063BTCのビットコイン(取得価額約1億400万円)を取得していた。今回の売却は、ソラナを中核デジタルアセットとする「アクティブ・トレジャリー事業」推進のための投資資金確保が目的だとしている。
同社は2026年6月3日付の発表で、単なる仮想通貨保有にとどまらない収益創出と事業成長の循環を伴う新たな事業モデル「DAT2.0」の構築を推進する方針を公表した。従来型の仮想通貨保有(DAT1.0)が資産価格上昇による評価益に依存する側面が大きいとして、ステーキングを含む運用型への転換を図る。
enishは同日、ソラナ関連インフラ支援を手がける株式会社SOLプラネットとの協議開始も発表した。SOLプラネットは2025年11月設立で、ソラナバリデーターの構築・運営支援やデジタルアセット・トレジャリー戦略支援を展開している。
協議では、SOLプラネットが提供する「Solplanet White Label Validation Program」の活用可能性を含むバリデーター関連領域の検討を主軸とする。
同プログラムは、企業が自社ブランドでソラナバリデーターを構築・運営することを支援する企業向けインフラソリューションだ。ステーキングおよびデリゲーション設計、オンチェーンでの運用状況可視化、委任獲得に向けたエコシステム連携等を包括的に支援する。
enishは今回の売却資金に加え、2026年4月27日付で公表した第三者割当による新株予約権および無担保社債(私募債)の発行による資金調達も、アクティブ・トレジャリー事業の推進に充てる方針だ。
なお、約622万円の売却損は2026年12月期第2四半期の営業外費用に計上する予定で、アクティブ・トレジャリー事業が今後の業績に与える影響については現在精査中だとしている。


